【2018年】中央大学が発表していた全面禁煙が延期された件。大学全面禁煙の是非。

学び

厚労省、健康促進法改正案

敷地内禁煙が原則?

大学キャンパスは全面禁煙か、それとも分煙か – Clear Consideration(大学職員の教育分析)

上の記事は8年前のものになりますが、2010年時点で全国では多くの大学キャンパスが全面禁煙となっていたようです。しかし東京都内の主要大学で全面禁煙化されているキャンパスは2018年3月現在ほとんどありませんでした。

なぜ地方大学では早期に全面禁煙化されているのだろう

地方大学の全面禁煙禁煙化には以下の要因が考えられます。

  • 学生規模が比較的小さいため規制が容易である
  • 学校敷地外に出れば喫煙が可能である(都心のような禁煙条例がない)

また、既に全面禁煙を実施している大学のなかにも隠れ喫煙者の発生により喫煙所を復活させたケースもあります。

キャンパス、消える紫煙…阪大・関大も検討 龍谷は学外で煙たがられ〝復活〟(1/2ページ) – 産経WEST

全面禁煙化した途端全学生が卒煙することはありえません。行き場を失くした喫煙者は施設裏に隠れて喫煙するか学外で路上喫煙するでしょう。

全面禁煙化はうまくいかないことも多いと思われます。

大学が全面禁煙にすることのメリット

「大学を全面禁煙化すれば国から補助金が出る」は本当?

まことしやかにささやかれているこの話。しかし政府官庁の発表する資料にそのようなものは見付けられませんでした

補助金は厚生労働省の「受動喫煙防止対策助成金」との混同であると考えられます。

学生の卒煙推進

近年の20代の喫煙者数の減少に拍車を掛ける狙いもあるでしょう。企業によっては喫煙者を採用しない方針を出しているケースもあります。

社内の全面禁煙や喫煙者の不採用・・・なぜ「差別」にならない? – SmartHR Mag.

しかし大学内の喫煙所には学校職員が利用しているのも多くみられます。喫煙者の割合の多い教授会が強い権限を握る大学では、自らの喫煙機会が制限されることによる反対によって禁煙化が思うように進まないということも想像できます。

全面禁煙がもつ危険性

大学全面禁煙には多くの危険が考えられます。

  • 喫煙者が行き場を失い敷地外で路上喫煙
  • 隠れ喫煙者が死角で喫煙し、その吸い殻による火災の発生
  • 隠れ喫煙者による受動喫煙の発生

規制を強化することはえてして状況を悪化させてしまうものです。

ディズニーランドの例

東京ディズニーランドには5か所の喫煙所が設けられています。

夢の国にたばこのイメージは合わなそうだと思われますが、喫煙所は設置したほうが隠れ喫煙による火災の防止が期待できるのです。

【公式】喫煙所|東京ディズニーランド|東京ディズニーリゾート

中央大学多摩キャンパスの特殊な環境

翻って、中央大学は都内主要大学のメインキャンパスの中で唯一、都心から遠く離れた八王子市の山中に位置しています。周囲は森に囲まれ、学内にも山があります。そのため、喫煙所を全て廃止することによる隠れ喫煙者によって火災が起きる危険も考えられます。また、周囲には市街地はないという環境も、喫煙所による煙の被害は最小限であると考えられます。

そんな中央大学多摩キャンパスが全面禁煙化に都内主要大学のなかでもっとも意欲的であるのはいささか過激であるような気がします