現金 vs. クレジット論争になると現金信者の方の口から必ずといっていいほど飛び出すのが、

イベントの物販では現金は必須。
という意見。
いやいやいや、イベント物販なんてまっさきに電子決済化されるよw
コミケのような同人イベントでも、コンサートなどの物販でも同じです。
そういった、人が多いところで短時間で多くの客をさばかなかければいけない場でこそ、「クレジットカード」や「電子マネー」は真価を発揮するのです。
イベント物販とクレジットは相性が抜群。
同人イベントやコンサート物販などの場では、今後必ず電子マネーが導入されます。
なぜそう思うのか、理由を紹介します。
売り手のメリット① 盗難のリスクがない
昨年末の冬コミでは売上金がスリに遭う事件が多発しました。
被害に遭った人には悪いですが、そりゃあそうなりますよね……。
だって、32,000組(C93時点)のサークルがそれぞれウン万円の売上を持っているわけですから……。
スリ師にとってこんなオイシイ釣り堀はないでしょうね。
そこで、もし電子決済が導入されたらどうなるでしょう。
会場には現金が無いわけですから、スリなんて起きないでしょう。
もちろん、カードが盗まれてしまうリスクはあるでしょうが、以前の記事に書いた通りカードの盗難被害はカード会社から原則全額返金されます。
盗難されたカードの決済履歴も残ってしまうので、悪用されても簡単にアシがついてしまいます。

売り手のメリット② お釣りが出ない
特に同人イベントではお釣りが少なくなるように500円だとか1000円だとかのようにキリの良い金額に設定されていることが多くなっています。
そのため、細かい金額設定ができないんですよね。それがまあよく言えば競争を平等にしているわけではありますが……。
電子決済が導入されれば、当然お釣りの心配はなくなります。
つまり、差別化のために安い価格設定にしたり、チョットだけ高くしたりなど価格設定の自由度が高くなるでしょう。
売り手のメリット③ 管理が楽
電子決済を導入すれば、売上の管理も楽になります。
売上を現金で管理する場合、いちいち「なにがいくつ売れた」と記録する必要がありますが、電子決済の場合取引履歴はデータとして自動的に記録されます。
そのため「計算が合わない……」などのトラブルもおさらば。
コミケの現場でも、お金に束縛されずお客さん(一般参加者)とのコミュニケーションに集中できるのです。
売り手のメリット④ 回転を早められる
現金だと、支払いのためにいちいち財布を取り出して……など時間がかかるもの。
その間、売り手はただ待つしかありません。
そのため、人気サークルやバンドの物販では長蛇の列ができることも。
電子決済だったら、カードやスマホを読み取り機にかざしたり、アプリでQRコードを読み取るだけで決済が完了します。
あっという間ですね。
続いては買い手側(お客さん側)のメリットを見ていきましょう。
買い手のメリット① 現金を準備しなくていい
普通、コミケやイベントに参加するときは1000円札をたくさん用意しなくてはいけません。
そのため、当日会場付近のATMには列ができることも。
電子マネーだったら、その必要はありません。

その必要はないわ。
買い手のメリット② 手荷物が減る
コミケでは購入した「戦利品」で両手がいっぱいになってしまうこともありますよね。
また、会場内での移動が多いですから手荷物は最低限にしておきたいもの。
電子決済であればカード1枚持ち歩けば十分。
スマホケースなどに忍ばせておけば、荷物は格段に減るでしょう。
買い手のメリット③ スリの心配もナシ
カードは盗難のリスクが現金に比べ低いのが特徴です。

そのため、安心してイベントを楽しむことができるでしょう。
電子決済導入のためのアイデア
では、僕が同人イベントにサークル参加するとして、どのように電子決済システムを導入するでしょうか。
僕が導入するとして、選定基準とするのは下の点です。
- 売り手の導入コストが少ないか
- 買い手が特別な登録・アプリを導入する必要がないか
この2点を満たしたサービスであれば、売上に影響することなく電子決済を導入できそうです。
(ちなみにLINE Payは実店舗でないと導入は難しそう&利用登録必須などの点から今回は見送りました)
Square(スクエア)で決済
スマートフォンに接続するだけでカード読み取り機になるSquare(スクエア)。
おそらく個人レベルで一番利用されているカード決済システムでしょう。
以下にSquareの特徴をまとめてみました。
- 主要ブランド(VISA/マスター/JCB/アメックス)全対応
- カードリーダーは実質無料(利用登録をすれば全額キャッシュバック)
- 導入コストは3.25%の決済手数料のみ(JCBのみ3.95%)
- リーダーはスマホ(iPhone/Android)やタブレット(iPad)のイヤホンジャックに挿すだけ
- POSレジアプリで商品ごとの売上管理も楽
- 売上は最短翌日入金、振込手数料0円
素晴らしいですよね。
コミケ運営が各サークルにSquareを配布して、現金使用禁止みたいな未来も見えませんか?
気になるのが決済手数料でしょうが、たとえばあなたのサークルが1,000円の同人誌を30冊売り上げるとしたら売上は30,000円、手数料は975円です。
つまり、これだけの負担で「盗難のリスクなし」「誤算の危険もナシ」「お釣りの用意も不要」「支払いは一瞬で簡単」となるわけです。
デメリットといえば、クレジットカードを持っていない人は支払えなくなる点でしょうか(現金にも個別対応してもいいですが)。
中高生も多い同人イベントでは特に、交通系ICなどにも対応して欲しいところではありますね。
Squareの詳細/導入は以下から(公式サイト)
【Square(スクエア): 誰でも決済手数料3.25%からでカード決済導入! 】
楽天ペイで決済
楽天ペイは、クレジットはもちろん「交通系ICや楽天Edy、iD、QUICPay、Apple Payなどの電子マネーにも対応している」、かなりクールなサービスです。ローソンでも導入されています。
楽天ペイの特徴もまとめてみました。
これはイイですね。SuicaやPASMOであれば持ってない人はまずいないでしょう。
デメリットといえばリーダーが無料になる条件が若干厳しいことでしょうか(4ヵ月間の決済額が5万円以上(楽天銀行を振込先銀行に指定した場合) or 30万円以上)。
ちなみに、このリーダーは1度の充電で200~300回程度の決済ができるようです(詳細Q&A)。
もちろん、楽天ペイはイベントでの利用も可能(詳細Q&A)ですので安心して検討してください。
楽天ペイの詳細/導入はこちらから(公式サイト)。
【楽天ペイ】
具体例:pixiv MARKET
フォロワーの方に教えていただいたのですが、来月開催されるpixivの同人イベント「pixiv MARKET」ではなんと現金支払いが不可能。
支払いはpixiv PAYアプリからのみとなっているようです。
これは凄いですね。
もうすでに現金派が不自由になる世の中になってきています。
このpixiv PAY、売り手も買い手もスマホのみで完結するようで、カードや電子マネーから直接支払うことはできない(事前に登録したクレジットが必要)ようなのですが、こちらなんと2018年8月末まで
カード決済手数料が無料になるキャンペーン中。
pixiv PAYおよびpixiv MARKETの詳細/アプリDLはこちらから(公式サイト)。
もう、世の中はキャッシュレスになってます。
2018年の夏コミ(C94)はこのpixiv PAYを利用した電子決済が広がる転機となりそうですね。
これを機にクレジットカードのシェアはますます上がり、現金しか持たない人が不自由する世の中になっていくことはもはや間違いなさそうです。
クレジットカードや電子マネーのメリットはこちら。
【「現金を持ち歩く」コトほど危険なことはない。クレジットに対する3つの誤解】
